レプトスピラ症1

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3週間も39度台の発熱が続き、今回だけはどうなることかと真剣に心配に思った。

こんな時こそ、ちゃんと栄養のあるものをと、頑張って何かを食べると、寒気がしてくる。その後、家に帰って、頭まで毛布をかけてがたがた震えながら、寝ていた。これが、私の犯した最大の過ちだった。

10月10日、39度の発熱があったので、ある病院で採血をしてもらったところ、結果はマラリアの陽性。発熱だけで、関節痛、頭痛、目の疲れなど、いつもならマラリアに付属してくる症状がないので怪しい診断結果とは思いながら、マラリアの治療薬を飲み始めた。翌日からの出張が決まっていたので、それを受け入れるしかなかった。

マラリアの治療薬を飲み終えて、カンパラに戻ったら、更に体調が悪くなっていた。まともに歩くことができなくなって、10歩くらいが精一杯。完全に、脱水症状か、栄養失調だ。一度は、病院のなかで、本当に歩けなくなって、車椅子に乗ったくらい。まだ、若いのに。(一部、もう若くない説あり。)

その病院で点滴を受けて、一度帰ったが、翌日入院。この頃も、常に熱は39度台、意識は朦朧として、歩くのが精一杯だった。入院して困ったのは、相部屋の病室。1泊目は、一晩中は吐き続ける患者さんで、音だけでなく、臭いもカーテン越しに伝わってくる。2泊目は、元気な患者さん。友人5-6人を呼んで、ずーっと大声で駄々話。完全に飲み屋の個室と勘違いしている。あんまりうるさいので、1階の診察室で寝ていたら、看護婦さんに怒られた。

3泊して、看護婦さんから退院するかどうか聞かれたので、帰ることにした。患者が退院を決めるとは変な話だが。退院を決めたのには、いくつか理由があった。先ず、医者との対話が殆ど持てなかったこと、看護婦さんが不親切だったこと。お医者さんは、初日にマラリアとエイズの検査をしてそれ以降は一切原因探求をしようとしなかった。看護婦さんは、朝6時前にたらいとやかん一杯のお湯を持ってきて、行水をしろという。39度も熱があって意識朦朧としているから、朝5時50分に行水をする訳がない。無視して寝ていると、わがままな患者だとか文句を言い出す。

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