以前、1回の食事を得るのに必要な労働時間はきっと短いと書いたが、レストランで頼むと意外にも時間がかかる。
1食1時間。これは1食にかける休み時間の長さではない。レストランで注文してから、テーブルに食事が運ばれてくるまでの時間だ。食べる時間は含まれていない。カンパラでは殆どないが、地方都市のレストランでは、注文から食事がテーブルに運ばれてくるまで、1時間は覚悟しておいたほうが良い。レストランに入ってから、注文するのに30分かかった場合は、合計1時間30分後ということになる。なぜそうなるのか、理由はいろいろある。
1.火力
カンパラの高級レストラン以外の殆どは、木炭で調理している。オーガニックの炭火での調理とは贅沢な話ではあるが、火力は弱い。1杯の鍋の水を沸かすのに20分はかかる。そこから弱火でスパゲティーの麺をゆでると通常5分で出来上がる麺に10-15分も掛かってしまう。今、これで30分。
2.コンロの数
ホテルのレストランでもコンロの数が1個か2個のところが多い。そうなると、30分かけてスパゲティーの麺をゆでた後に、同じコンロでミートソースなり具を作ることになる。残りの30分で具を作るのだが、麺をゆでている空きの時間を有効利用していない場合は、30分あってもとても足りないということになる。なぜ1時間かかったのかが理解できた。
3.番外編
頼んでも断られる場合。2.の理由で、コンロが埋まってしまうと、食事中に飲み物を頼んでも断られてしまうこともある。コンロでは既にスパゲティーをゆでているから、コーヒー用のお湯を沸かせない。コーヒーは食後まで待たないといけなくなる。それと、原料がない場合。鶏肉がないので鶏料理は作れません、スパゲティーの麺がないのでスパゲティーは作れません、くらいなら納得がいくのだが、油がないので炒め物や揚げ物はできませんなどとくると、大きな溜め息が出る。しかも注文してから30分後くらいにそうやって断られると、なぜか目をつぶって静かにうつむいてしまう。人間心底驚くと、意外と怒らないものだ。
続く、、、