絞らない洗濯物

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ウガンダではまだまだ洗濯機は普及していないから、服でもベッドシーツでも全て手洗い。物干し竿があれば物干し竿に、なければ木や芝生の上に広げて乾かす。当然、脱水機もないので、手で絞るのだが、軽く絞って水のしたたる洗濯物を干す。なぜ、ちゃんと絞らないのだろうか。

1.湿度が低いから絞らなくても乾く。
確かに、ウガンダは洗濯物の乾きが早い。下着なら寝る前に洗って、室内に干したものが朝には乾いていることが多い。朝から洗濯する人は、どちらにしても夕方までに乾くのを知っているから、きつく絞らなくても良いという訳だ。

2.服が傷む。
最近はボロ切れを身にまとっている人は先ず見かけないが、今でも多くの人にとって服はそうしょっちゅう買える代物ではない。だから少しでも長持ちさせようと、大切に着る。そんな大切は服を、ギュッときつく絞って、繊維を傷めたり伸ばしたりするのは論外ということになる。時間をかけてでも、少しでも服を傷めない方法を選ぶ。

3.同じ服を着れば良い。
衛生面での常識の違い。日本人が朝起きて、今日着る服がないと気付いたら大騒ぎになるだろう。でも、ウガンダの大半は昨日着た服をまた着ればいいやとなる。都市で事務職をする人は例外だが、そういう職についていることも例外的に少ない例で、この大半には入らない。

また、乾かしている間に雨が降ってきても、服を取り込まない。雨はじき上がるし、晴れたらまた日光が注いで服を乾かしてくれる。乾かなかったら、同じ服を着ればいい。雨が降ってきたと、必死に洗濯物を取り入れる日本人とは対照的だ。必死になってきれいな服を着るか、のんびりと衛生的でない服を着るのか、いろんな価値観があるようだ。

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