上記、ウガンダの歴史に関わる写真をまとめた本です。300ページもあり、ちょっとした電話帳くらいの厚さです。これだけの資料映像を集めるには、かなりの労力がかかっていると思います。何年がかりだったのかもしれません。
西洋文化が入る前のウガンダ人の生活様式に始まり、保護領時代、独立運動、独立、内戦、現代の平和な時代に終わります。3回ほど読み返しましたが、何度読んでも引き込まれます。
最初の2-3ページは、当時ウガンダを訪れた白人の描いたスケッチですが、後は白黒を含めて全て写真です。写真の歴史って意外と長いんですね。ピンボケ写真も入っているのですが、他は四隅の流れのない、周辺減光もないきれいな写真が多いです。当時のカメラやレンズはかなりの高級品のみで、現代のような廉価レンズなどは存在しなかったのでしょうか。
しかし、写真の表現力に改めて感心しました。これらの写真は、どれだけ長い文章を使っても絶対に表現できないものを表現しています。現代は機材が発達して、飛ぶ鳥でも暗い室内でも、機材がちゃんと撮ってくれるようになりましたが、伝える写真は機材が撮ってくれないので、撮影者がちゃんと意図をもって撮影しなければなりません。写真を撮る意味を少し考えました。
出版社のHPにも、未だアップされていないようですが、HPとISBNは下記の通りです。
ISBN: 978-9970-02-760-6
HP: www.fountainpublishers.co.ug