ウガンダで旅行業をしていて困ることのひとつに昼食の手配がある。移動中にどこかで昼食をとろうとする時、外国人が抵抗なく食べられる衛生的なところ、注文してから2-30分以内に食事をテーブルに運んでくれるところ、衛生的なトイレがあるところ、そこを通過する時間帯、などを考えるとなかなか良いところがないことが多い。
そういう時の最終手段、解決方法はお弁当であるべきだ。しかし、ウガンダにはお弁当屋さんがない。お弁当になりそうなものを売っているお店もない。要するに、お弁当の文化がない。
観光地のホテルはお弁当を提供するところも多いが、1食2千円くらいする。逆にカンパラのほうが、お弁当の手配には苦労させられる。サンドイッチで良いから、おにぎりだけで良いから、との声を聞くことも多いが、残念ながらない。作り置きのサンドイッチはカンパラの1-2軒を除いて、ウガンダのどこにも売っていない。おにぎりは絶対にない。おにぎりに使うふりかけも具もない。おにぎりが売っていれば、私が買う。
準備する習慣がない、なければ我慢する、普段から規則正しい生活をしていない、お腹が減ったら家に帰る、お弁当まで準備しないといけない何かがない、そんな感じでお弁当がなくても済むような生き方しかしていないのだろう。小学校の子供たちの場合でも、お母さんがお弁当を作らないから、給食がないところは、生徒がサトウキビを1本買ってきて皆で齧って空腹を満たす。
もし、ウガンダの社会でお弁当が普及したら、社会が大きく変わるような気がする。