1994年、ウガンダが外貨の両替を自由化した翌年だったらしいです。それまでは、銀行か闇かという選択しかなかったと聞いています。
今ほど、両替商の数も多くなく、今みたいにこぎれいなところもありませんでした。まだ競争が激しくなく、両替商はライセンスさえ取れれば、一定の利益の見込めるおいしい商売だったようで、両替商をやりたがる人が多いものの、中央銀行に預ける保証金がなくて、指をくわえたままという状態でした。
今でもそうしている人がいるのかもしれませんが、当時は両替商から海外送金をする人が多くいました。ある特定のレートのウガンダ・シリングを渡して、ドルなりポンドの送金をしてくれるのですが、実際には両替商のもっているロンドンの口座から送金されていました。預り証がもらえるわけでもなく、また送金先で入金の確認がとれるのに1週間以上掛かるなど、不安材料の多い送金の仕方でした。
銀行で普通に送金をすれば、そんな思いをすることもないのですが、外貨規制の厳しかった時代の闇両替や闇送金の名残だったのでしょう。また、今よりも銀行に口座を持っている人が少なかったのもその理由のひとつだと思います。
今では、銀行に口座があれば規制なく送金ができますし、口座がなければウエスタン・ユニオンを利用することもできます。
ウガンダでの取材や撮影のコーディネートは和田篤志まで。
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