1994年当時、ウガンダではコインが流通しておらず、お札のみでした。コインは発行されていたものの、お金との認識を受けず、殆ど使われませんでした。
当時は、五千、千、五百、二百、百、五十シリング札があり、五千シリング札は発行されたばかりで、流通している量が少なかったのか、品切れで銀行に行ってもないことが度々でした。当時千ドルを交換すると、百万シリングになったのですが、それを全て千シリング札で受け取ると、100枚の札束を10本にもなり、ポケットには入りきらず、かばんが必要でした。銀行のカウンターで、黒のビニール袋をもらった記憶があります。
五百シリング以下のお札は汚らしい限りで、触りたくないようなものも多かったです。特に、五十シリング札がひどく、市場で湿ったお札や濡れたお札でお釣りをもらうと、触りたくないどころか、お財布やポケットにも入れたくなくないので、往生しました。
10年前くらいに、1万シリング札が発行され、五百、二百、百、五十シリングの硬貨も発行されました。今回は、コインが受け入れられ、ちゃんと流通しました。お陰で、ポケットがお金でジャラジャラするようになり、かつあげで「跳んでみろ」と言われたら、ばれるようになりました。嘘です。ウガンダにはかつあげはいません。お金が欲しかったら、スリをするか、強盗になって力付くでもって行きます。
その後、二万シリング札と五万シリング札が次々と発表されますが、5年前くらいのことだと思います。今は、汚いお札もなくなりました。