* ウガンダのある地方都市にある市場で撮った写真。
ウガンダの地方都市で電気のあるのは街の中心部のみ、少し離れると電柱の立っていない平和な世界が広がっている。
しかし、そんな中で、日曜日になるとちゃんと折り目の入ったきれいなシャツを着た人を見かける。彼らの秘密兵器は何なのだろうか。
アイロンというと、電源を指して鉄の部分が温まるのを待つイメージがあるが、アイロンの発明は電気のそれより先立ったようだ。鉄の金型に炭を入れて使う炭アイロンだ。
この炭アイロン、中に火のついた木炭が入っている。火の弱いときはソフト・ボールの投手のようにぐるぐるとアイロンを振り回して、強制的に風を当てて火力を強くする。火力の微調整はできない。木炭が燃え尽きると、また新たに木炭を足す。
この市場で会った炭アイロンのおじさん。たらいの水を掛けて当て布を当てて、水蒸気をあげながらアイロンを掛けていた。アイロンで火力調整が出来ない分、当て布で服に掛かる熱の量を調整しているのだろうか。
電気がなければないなりの快適な生活というものがあるのかもしれない。
ウガンダでの取材や撮影のコーディネートは和田篤志まで。
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