ウガンダの常識 文字と音声

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ウガンダの人と電話で話していて、その人の名前が長く聞き慣れない名前だったので、名前のスペルを聞いたことがある。

答えは、「聞こえた通りに、あなたの自国語(日本語)の字で書いてください」、であった。

良く聞きとれないからスペルを聞いたのに、聞こえた通りに書け、という答えでは、聞いた意味がないではないかと思いつつも、なかなか意味深い回答だと思った。

ウガンダはもともと自分たちの文字を持っていなかったため、表記には英語のアルファベットを用いる。ウガンダの言葉の発音に最も近いアルファベット文字を使っているだけで、英語のアルファベットがウガンダの言語の発音を的確に表現しているとはいえない。

なので、その人の名前が「ムソケ」と聞こえるように書いていれば、それが「musoke」であろうが、「むそけ」だろうが、「無祖家」だとうが、何でも良いのだ。

大切なのは、その発音であり、どう聞こえるかであり、その表記ではないということなのだろう。「和田」と書いてある文字を読んで、「ワダ」と発音するのではなく、「ワダ」という発音が聞こえたのを、必要であれば「wada」と書く。

表記方法よりも、発音の方が重要という認識で良いと思う。

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