ウガンダでの生活 バイクタクシーに乗る

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カンパラでの渋滞は年々ひどくなるばかりで、上手く移動時間が計算できず、約束の時間に合わないようなことも多い。そんな中で、比較的に時間を気にせずに移動ができるのが、バイク・タクシーだ。

ボダボダと呼ばれるバイク・タクシーは90年代半ばから始まり、今ではすっかりウガンダ全国に普及した。しかし、9割くらいの運転手が運転免許証を持っておらず、また彼らはバイクの運転の勉強も練習もしたことがない。だから、ボダボダの事故はとても多い。

赤信号の交差点など間違いなく止まるべきところで、彼らは平気で突っ込んで行くし、自動車が避けてくれなければ、絶対にぶつかるような無理な割り込みも平気だ。私もバイクに乗るが、隣を走っているボダボダの走りを見ていて、背筋が寒くなることはよくある。

で、今日はボダボダの乗り方について。

服装
* 靴を履く。サンダル履きは危険。並走する自動車に接触して、ボデーやタイヤにサンダル履きの足が絡むと、足の指が千切れる。
* 膝を出さない。バイクでこけると高い確率で膝を摺り、ズボンごしでも相当な傷を負うが、半ズボンとかで膝を直接アスファルトで擦ると、かなり傷が深くなる。膝の怪我を毎日消毒するのはとても苦痛だし、お風呂に入るのも一苦労になる。
* ヘルメットを被る。バイクに乗るのだから、当然ヘルメットを被る。スピードが出ている時に、ノーヘルで頭から地面に落ちると、きっと死ぬ。地面に一度叩きつけられて、次にごろごろと転がって、その先の壁なり対向車に当たると、頭蓋骨がぐしゃってなる。

バイクと運転手
* バイクを選ぶ。タンクが凹んでいるなど、事故の形跡のあるバイクは避けて、きれいなバイクを選ぶ。タイヤの山が残っているかも、ちゃんと見る。
* 運転手を選ぶ。いくらバイクが良くても、運転手が悪ければ事故になる。安全運転をしそうな、真面目そうな運転手さんを選んで、ゆっくり走るよう何度も念を押す。走り出してから、危険な運転手であることに気付いた場合は、信号などで止まった時に素早くバイクから下りて、他のボダボダを探す。
* 運転手の電話番号を控える。特に夜間、バイクの運転手が強盗になったり、強姦魔になることもある。夜間は知らない運転手は利用せずに、知っている運転手を呼んだ方が安全だと思う。

乗り方
* 跨いで乗る。左右の足をサイドステップに体重を掛けて乗る。スカートなど跨げないような服装の人はボダボダに乗るべきでない。バランスを失ってバイクから落ちると、後続車に轢かれてきっと死ぬ。
* 手を掛ける。右手は運転手の肩、左手はバイクの荷台など。前後の揺れに対して、運転手はハンドルで支えられるが、後部座席にはハンドルがないので、どこかつかめるところを探す。運転手の肩をつかむと、自分の揺られ具合が運転手に伝わり有効だと思う。
* 外側のサイドステップに体重を乗せる。コーナーを曲がる時に、内側のサイドステップに体重を掛けると、転倒しやすくなる。右コーナーなら、左足に体重を掛ける。

その他
* 長距離の移動に使わない。長距離となると運転手が時間短縮のためにスピード出したがり、事故になりやすい。長くても5キロくらいが目安だと思う。
* 雨の日は乗らない。雨が降ると、二輪車は特に滑りやすくなりとても危険だ。且つ、雨の中の運転は視界も悪くなり、合羽を着ない運転手は雨に濡れるのが嫌なので、早く仕事を終わらせようとスピードを出そうとするため、事故の確率が高くなる。
* かばんは背負えるもの。ハンドバッグはひったくられるし、体に密着できないものだと、バランスを崩したり、なにかに引っ掛けたりと事故の原因になる。

自動車はボデーが緩衝材になってくれるが、バイクの事故は自分の生身の体に直接ぶつかるため、ちょっとした事故で死ぬし、後遺症になるような怪我になる。

安全に乗ろうと思えば安全に乗れる乗り物だと思うが、当地においては危険な使い方があまりにも多い。

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