コロナウイルス、ウガンダの現状 2020年5月8日

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2020年5月8日現在のウガンダのコロナウイルスの流行の状況を書いてみる。

 

累計感染者数:101名 (100万人当たり2.3名)

現在の感染中の人数:23名 (100万人当たり0.52名)

退院者数:55名

帰国者数:23名

死亡者数:0名

検査実施人数:50,711名(100万人当たり1,158名)

ウガンダの人口:43,800,000名

 

この3週間ほどで、感染者が50名近く増えているが、殆どはトラックの運転手で水際で感染が判明したものばかりだ。また、この101名のうち、国内感染者は10名ほどだ。アフリカの国々はコロナがあまり流行しておらず、その理由は気候に起因するのか、対策を始めたのが早かったからなのか分からないが、そのアフリカの国々の中でも群を抜いた数値と言える。検査人数も決して少ない訳ではない。

 

ロックダウンという言葉がウガンダでも使われているが、食品や薬品関連以外のお店の営業や交通機関の規制があるのみで、都市封鎖は行われておらず、外出の自粛も呼びかけられていない。ただ、夜間の外出が禁止されており、徒歩、自転車、バイク(バイクタクシーは除く)でしか移動できず、街に出てもお店もやっていないので、移動しようとする人はかなり少ないのが現状だ。

 

交通の規制などが始まって、1ヵ月半ほどが過ぎた。いろいろな変化があるが、やはり空気がきれいになったと思う。大気汚染のデータの数値にはそれが表れているらしい。上記の写真をでも、通常よりスモッグが圧倒的に少ないのが分かる。他では、停電や断水が減った。経済活動が停止し、電気や水道にも影響が出ることを心配していたが、皆が家にいるためか、消費電力や水量が減ったことで、供給が安定したのだろう。

 

あと、食材の値段が下がっているようだ。値段が下がっているのは、卵、マトケ(食用バナナ)、トマトなど、日持ちのしない品目が多いようで、営業していないレストランやホテルが多く、供給が需要を超えて買い手市場になっているのだろう。これだけの騒動の中、食べ物が安定して供給されているのは、有り難い限りだ。他には、交通量が少ないこの時期を使って、道路の補修工事をあちこちでやっている。

 

5月5日から諸々の規制の解除が始まるかと思っていたが、2週間延期された。ここまで感染例が少ない中で延長したのは、感染流行の抑制が目的ではなく、出口戦略を模索してるようだ。ロックダウンの解除後、乗り合いバスやバイクタクシーの運行に関する新たな規制が始まるらしい。確かに、いずれも無秩序な状態にあったので、この未曾有の状況の中、どさくさに紛れて導入するのは賢明なやり方だと思う。

 

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