コロナの現状 2021年06月18日

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5月下旬からのコロナの感染者の増加を理由に、6月6日付けで大統領が演説を行い、コロナ関連の規制が強化されました。既存の規制に加え、全ての教育機関が42日間閉校になり、県境をまたぐ移動が禁止となりました。

 

教育機関は、2020年3月下旬に閉校され、教室が込み合わないように、4-5月は1年生、6-7月は2年生など、1学年ずつ時期をずらして登校する形で、同年10月下旬から再開していましたが、約7ヶ月間でまた閉校になってしまいました。下記の新聞の記事によると、ウガンダ全体600校が休校により銀行のローンを払えず、差し押さえられる可能性があるようです。学校の体制、先生たちのやる気にも相当影響が出るでしょうし、子供たちのが学力が下がるのは必至なのでしょう。

Owners put 600 schools up for sale over Covid-19 – Daily Monitor

 

2020年のロックダウンの時は厳しい規制があったものの、感染者数や死者数は少なく、政治的な目的としてのロックダウンとして理解する人が多かったのですが、今回に関しては、実際に体調を壊している人が増えているため、本当の意味で感染目的の規制と理解する人が増えたようにみえます。

 

以前このブログでウガンダ人は感染症リテラシーが高いと書きましたが、今回は皆が強く危機感を覚えているようで、マスクの装着率がほぼ100%になりました。乗り合いバスの運転手、バイクタクシーの運転手も乗客も、街中を歩く人々も見事に全員マスクをしています。因みに、ウガンダでも自主警察が現れたようです。日本のように張り紙をするのではなく、街中にマスクをしていない人がいると自主警察が叩きに行くらしいです。あと、首都カンパラは危ないとの理由で、地方の実家へ移動した人も多いようで、現在カンパラの町は人が少なく、渋滞もかなり減りました。

 

感染者数が少ない時は騒ぐことなく、また増えたらさっと臨時体制をとれるウガンダ人を見ていると、正しく感染症を恐れていて、またちゃんと自分自身で状況を理解し判断することができていて、やはり感染症リテラシーが高いなと感じます。あと、大統領が自ら演説を行い、自分自身で現状を説明し、規制を発表しするのにも感心します。

 

あと、ワクチンに関しては、当初は不安を感じたり陰謀説を信じて接種を拒む人が多かったのですが、現在は皆が自主的にワクチンを受け始め、結果ワクチン不足の状態にあるようです。病院での酸素不足の問題が起きていることは心配ですが、国民皆の感染症対策の意識の高さを見ていると、結構早く現在の流行は収まるのではないかと思っています。

 

 

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