やっと内視鏡検査を受ける病院が決まり、再度医者との面談に行った際に、大腸カメラだけでなく胃カメラでも検査することを勧められた。自身の年齢を考えると、悪い選択肢ではないと思い、それを受け入れた。費用は大腸カメラの検査料が3万円ほど、胃カメラが2万5千円ほどだ。
面談の際に、医者から内視鏡検査へ向けての準備の説明があった。食事に関しては、検査前日の朝食以降は固形物を食べない、その後飲み物を飲んでも良し、検査前日の深夜0時からは飲み物も駄目とのこと。下剤に関しては、初回は検査の前日の18時に500mlのコロプレップを10分間以内に飲み、2回目は翌朝7時に2回目の下剤500mlを10分間以内に飲んで、朝9時に病院に検査に来るようにとのことだった。
24時間を超える絶食は生まれて一度もやったことがなかったので、最後まで耐えられるか心配になりながら、検査前日に絶食を始めた。その日はいつも通り朝食を食べて、ポカリスエット1リットルを持って出社した。昼食時にはカップスープを飲み、ポカリスエット以外にも、お腹が減らないように砂糖入りの炭酸飲料も飲んだ。
帰宅後に経口補水液を飲み、19時過ぎに下剤500mlを飲んだ。いかにもケミカルという味がする。トイレに行き始めたのは、21時くらいなので、下剤が効き始めるのに2時間近くかかった。その後は、水用便が続き、何度もトイレに行った。その後、何も飲まない絶食が始まった。
翌朝起きて、7時に2回目の下剤を飲む。あまりにもまずくて少し残してしまった。迎えに来てくれた運転手君と病院に行こうとするが、何度もトイレに行き、なかなか家を出るタイミングがつかめなかったが、どうにか予定時間までに病院に着くことができた。
病院に到着し、事前に伝えられていた場所に行ったが、そこには誰もいない。近くにいた看護師らしき方に内視鏡検査に来たことを伝えて場所を聞き、言われた方向に進んだが、廊下が行き止まりになっているだけで誰もいない。前回、医者に会った部屋に行ってみたが、そこにも誰もおらず、その医師に直接WhatsAppで連絡したら、伝えていた場所に行くようにとのこと。再度、その場所に戻ると、さっき行き止まりになったいた箇所のドアが開いていて、中に入ることができた。名前を告げたところ待つようにとのこと。
その後、看護師が体重、血圧を測ってくれて、免責の書類に署名させられる。1時間くらいしたところで、医者との面談があり、検査に関する説明を受け、再度免責の書類に署名をさせられる。24時間も絶食していて、少しふらふらした状態で、いきなり免責の書類を広げるのは不適切に思ったが、二度と下剤を飲みたくないので、内容を確認した上で書類に署名した。署名時間も記入したが、9時55分だった。
次に、更衣室で服を着替える。男女兼用でロッカーはなく、壁にあるフックに自分の服を掛けるのだが、女性の下着なども目に入り、あまり良い光景ではなかった。看護師に言われた通り、上半身は病院のヨレヨレのエプロンで、下半身にはベッドシートを巻いて更衣室から出る。その姿で検査室の待合室を通過する。プライバシーという概念はない。その後、ベッドに横たわりおそらく20分ほど待った。下剤を飲んだ後なので、再度トイレに行きたかったが、そんな服装で待合室をうろつきたくなかったので我慢した。
ようやく私の検査の順番になったようで、看護師がベッドを押して検査室へ連れて行ってくれる。横たわっているので、基本的に見えるのは天井だったが、廊下やベッドが並んだ部屋を通過して検査室に到着した。入った検査室では、なぜか音楽が流れていた。クラシックやリラックス用のBGMとかではなく、流れているのは、街中で普通に聞く歌手が歌っている流行歌というか歌謡曲だ。しかも、かなりの大音量だ。
大音量はそれだけではなかった。検査室の医者が、私を検査室まで連れてきた看護師に向かって、患者を連れてくるのが早すぎる、こちらは患者毎に準備をするのだなどなど大きな声で文句を言う。私を連れてきた看護師は小さな声で少し返事をしたが、医者の話を最後まで聞かずに帰ってしまった。
その後も彼らが騒々しく話し続け、検査前の病院という雰囲気とは思えず、ここで検査を受けたくないと思ったので、ベッドからおりて本当に帰ろうかと思ったが、24時間を超える絶食で少し行動力が弱っていたのと、また下剤を飲むのが嫌で検査を受けることにした。看護師になんの検査を受けに来たかを尋ねられ、胃カメラと大腸カメラだと答えた。これの免責の一環なのだろう。その後、麻酔の点滴が始まり、鼻に酸素の管を取り付けられ、その頃に実際に検査をするという医者が現れた。本当にいい加減だと思った。もうすぐ麻酔が効きますと伝えられ、そこから記憶がない。
続く