TSAロックのTSA職員用の鍵を開けられる

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以前にスーツケースの中身を盗まれたことがあり、それ以降はフレーム式のハードケースを使っているのだが、それを開けられそうになってしまった。

スーツケース、中身だけ盗難

国際線に乗るために、エンテベ空港に到着した。チェックインカウンターの手前で、航空会社の職員が航空券や旅券など必要書類を確認する。その間に、預け荷物のスーツケースに鍵をかける。早めに鍵をかけておいても、保安所で開けさせられることがあるので、毎回飛行機に乗る際はこのタイミングで鍵をかけることにしている。

ナンバーロックをぐるぐる回して、番号を変えて、ロックがかかったを確認する。ぐるぐると回して番号を変えたのに、ロックがかかっていない。なぜかからないのか強い疑問を感じつつ、何度やっても鍵がかからない。2-3年前に買った日本製のアルミのスーツケースで品質もしっかりしていそうなスーツケースなのだが、ナンバーロックが壊れてしまったのだろうか。一瞬、これを機になにか新品のスーツケースを買おうかななど、訳の分からないことも考えたが、今から搭乗するのに鍵がかからないままスーツケースを預ける訳にはいかない。

正しく言うと、左側のロックはかかり、右側のロックはかからなかった。右側はどんな番号にしても、ロックがかからず、カパッと音を立てて開いてしまう。多少動揺しつつ、左右を見比べてみて気付いたのだが、左右でTSAロックの鍵穴の位置が違う。左側は水平方向、右側は垂直方向になっている。

ここでやっと理解できたのだが、誰かが私のスーツケースのTSA職員用の鍵をマスターキーか何かで開けて、しかも戻さずにそのまま放置してしまって、どんな番号を入れてもロックがかからなくなっているのだ。TSAロックはTSAの合鍵を使えば、どんな番号にしても、スーツケースが開く仕組みになっていることは私も知っていて、誰かが何らかの目的でTSAの合鍵で私のスーツケースを開けたということだ。しかも、開けっぱなしにしてくれたということだ。私はアメリカに行ったことはないので、TSAの職員以外の誰かがTSAロックを開けたことになる。とにかく、どんな番号にしても、絶対に鍵はかからなかった。


こちらが鍵がかかった左側のロック。ドライバーか何かでこじ開けようとした形跡があり、また少し反時計回りに鍵がずれている。

書類を確認してくれた航空会社の職員にその旨を説明して、この空港にTSAロックの合鍵を持っている人はいるか尋ねてみたが、職員は知らないと言う。鍵がかからないままスーツケースを預けるのは良くないので、保安所の手前まで戻って、スーツケースにラップをかけることを勧められた。折角、ここまで来たのにと思いつつ、チェックインカウンター前の行列と保安所の前の行列を逆行を始めた。保安所の職員にも事情を説明して、逆行を続ける。行列に並ぶ人たちの視線がやや気になったが、私は逆行したくて逆行しているのではないと思った。

私はアフリカに長く住んでいるので、こういう時アフリカは粘るとどうにかなることを知っている。その日は渋滞なく空港まで来たため、3時間前に空港に到着していて、ここで多少時間をとられても、チェックインの締め切り時刻まで余裕はあったこともあり、余裕をかましつつ粘った。そして、あまり詳しい事情は書かないが、そこで解除されていたTSAロックを施錠してもらうことができた。良かった。ちゃんと左右ともにロックがかかるようになった。これでラップを巻いてもらう必要はなくなったし、新しいスーツケースを買う必要もなくなった。

ただ、ラッピング・サービスの会社の人はどうしてもラッピングをかけたかったようで、私が止めるのを無視して、ぐるぐるとラップをかけ始めた。アルミ製のスーツケースで、左右二つのロックがかかっていて、スーツケースのベルトもかかっているのに、更にラップを巻いてくれた。これは、とても安全だと思うことにした。ラッピング代を支払い、今度は順行で保安所を通過し、事前に約束してもらっていた通り、チェックインカウンターでは順番飛ばしで、対応してもらった。ビジネスクラスに乗る人のように見られたかもしれない。チェックインカウンターでは、ラッピングぐるぐる巻きのスーツケースを預けて、ようやく搭乗の手続きが完了した。


施錠できなくなっていた右側のロック。今はは鍵穴が9時3時の方向を向いているが、施錠できない時は12時6時の方向になっていた。

もう少し詳しく書いておくと、TSAロックの鍵穴の周辺にはこじ開けようとしたような傷跡があり、前回の旅行の帰路で預けた際にどこかの空港内で、誰かが不正にスーツケースを開けようとして、右だけ開けたが、左が開かず、時間切れになってしまい、右側が開きっぱなしの状態で放置したということなのだろうと推測する。ネットで調べてみると、TSAのマスターキーが流出したとの記事があった。しかも、10年も前の2015年の記事だ。世界中にマスターキーが流通していても不思議ではない。知っている人からしたら、今頃そんな話を、、、と思われるのだろう。とにかくTSAロックはその程度のものだということが分かった。

少し調べてみるが、基本的にはアメリカに行かなければTSA非対応のスーツケースでも問題ない筈で、実際私はこれからもアメリカに行くことはないだろうから、今時あるか分からないが、TSA非対応のスーツケースを探すか、思い切ってTSAのマスターキーを挿す鍵穴を何らかの方法で潰して使えなくするもの一案かな、などなど考えている。

追記
TSAのマスターキーは、アマゾンや楽天などのオンラインショッピングで普通に堂々と販売されていることが分かった。私のスーツケースを開けようとした人はマスターキーを持っていない素人だったのだろう。

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