小さなNGO活動

Pocket

2週間ほど前、あるウガンダのローカルNGO団体を訪ねた。ウガンダ人男性と結婚された日本人女性がご夫婦で運営されている。場所はタンザニア国境に近い西部の町で、幹線道路から25キロも離れているため、当然電気も水道もない。ここで、小さな診療所を開き、裏山では植林、採石、農業もされている。

診療所はカンパラで良く見かける2-3室の小さなクリニックに、男女1部屋ずつ入院施設を足したくらいの大きさだ。電気がないので電気機器が使えないし、水は湧き水をソーラー・パネルで山にあげて利用されているが、量には限りがあるようだ。一見頼りなさそうな診療所だが、25キロ先の町まで行けないこの町の人達、更にこの奥に住んでいる人達には、とても大きな存在だと思う。ウガンダでは、マラリアなど早期治療をしていれば、確実に治せる病気で亡くなる人がとても多い。診療所が近くにない、隣町の診療所まで行く交通費がないことが背景にあると思う。そのような、1日早ければ助かっていたというようなケースを減らすのに、この診療所は大きな役割を果たしていることだろう。

そして、裏山。なんと20エーカーもある。そこで、植林、採石、農地の貸し出しをされていた。ウガンダの西部はどこもかしこも禿山ばかりなのだが、この地域も見事に山の木は全て切られており、草も生えず、岩や土がむき出しになっているところも見られた。そこに、ユーカリの木を植林されているのだが、いったん木のなくなった山に木を植えて成長させるのは大変な作業だったとのことだった。現在は、木が10mほどまで生長し、小さな森ができている。裏山の上のほうから、一帯の山を見渡したが、木が生えているのはこの山だけだった。

その先は、農地。一般の人達に農地を貸し出している。芋、豆、キャッサバなどなどが植えられている。更にその先では、採石をされている。むき出しになった岩を麓に下ろして、ハンマーで砕いて販売する。

このような感じで、20エーカーほどの裏山がほぼ余すところなく利用されている。ウガンダの田舎町で、これだけ土地が活用されているところは少ないのではないだろうか。この活動を始められた5年前は、この地域の住民は彼らの活動に冷ややかで、なぜ木を植えるのかと不思議そうに見ていたという。当初は冷やかしや嫌がらせもあったことだろうと思うし、ここまで活動を広げるのは、本当に大変なことだっただろうと思う。

今回、この団体に機材などを寄付された日本人の支援者たちの視察に同行して、ここを訪れたのだが、このような活動が行われていることをとても嬉しく思い、また日本人が一緒にやっているという点も、同じ日本人として誇りに思った。

このような活動がウガンダ全体に広がれば、ウガンダの農村が豊かになり、一般的に言われる貧困も改善されることだろう。ただ、このような活動は一般のウガンダ人には想像すらできないことで、また見たこともない、どれくらいの成果があるものかも分からないことをやれと言われても、やる人はいない。その意味でも、この団体の活動が上手くいくことを期待したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA