ウガンダ版、オンライン・ショッピング詐欺

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コロナ流行後、アフリカに住む私もオンライン・ショッピングを利用することが増えた。人ごみを避けることも理由の一つだが、正価のないお店で長々と値切りの交渉をしなくて済むし、態度の悪い店員の相手をしなくても良いし、街中を歩いてスリにあうこともない。

今回、オンライン・ショッピングで買おうと思っていたのは携帯電話。2年以上使ってきた携帯のバッテリーの持ちが悪くなってきたための買い替えだ。現場仕事の多い私には携帯電話は大切な仕事道具で、バッテリーがよく持つモデルを毎回選んでいる。

オンライン会議や動画のライブ発信も時々あるので、今回はカメラ性能も良い携帯を選ぼうと思っていたのだが、アイフォンを買うほどの予算もなく、ネット検索の結果まあまあ高性能のアンドロイドの電話を買うことに決めた。

いくつかのオンラインサイトで探したのだが、1店舗だけ市場価格の半額近い値段で販売しているお店があった。どうみても怪しいが、本当にこの値段で買えたら良いなというスケベ根性も出てきて、会社の社員に相談してみたら、本物かもしれないからということで、携帯電話を持ってきてもらうことにした。

で、翌日デリバリ担当者が市場価格半額ほどの携帯電話を本当に持ってきてくれた。気に入らない場合は購入しないことは事前にちゃんと伝えている。電話を持ってきた担当者は、私が買わないかも知れないよと言うのを無視して、新品のパッケージをバリバリと剥がしていく。申し訳ないなと思いつつ、開封するのを見守る。

新品の箱から出てきたのは、私が欲しかった携帯とは似ても似つかぬ携帯だった。私が欲しかった携帯は直線的なボディーデザインだったのに対し、彼が持ってきた携帯にはきれいなカーブが入っていて、私が欲しかった携帯は単色だったのに対し、彼が持ってきた携帯はメタリック色だった。ただ、その彼はこれは本物だと言い張る。

 

試しに電源を入れてみた。上記が携帯の端末情報の画面。シリアル番号が、見事に0123、ABCDと並んでいる。この彼は私のためにわざわざ極めてレアな番号の個体を選んで持ってきてくれた、訳ではなく、まともな端末情報さえないまがい物である。この電話は欲しくないからと、直ぐに携帯を持ってきてくれた彼には帰ってもらった。デリバリー代を請求されたが、それも払わなかった。

後で調べてみたところ、この機種はメーカーが販売発表をしたのみで、まだ販売前のモデルであった。詐欺を生業にするのなら、もっと入念に偽造すれば良いのにと思うのと、それとも、情報リテラシーにおける価値観の違いで、分かりやすい嘘を付くことで、実はそんな訳はないという洒落だったのか、そんな訳はなく、ただ単に程度の低い詐欺師だったのだろう。

という流れで、結局その型の携帯電話をショッピングモール内にある店舗からまがい物の2倍くらいの値段、というか適正な市場価格で買った。

しかし、街に出るのに、時間帯や渋滞次第では片道に30分から1時間以上かかるし、場所によっては駐車場がないし、やはりオンライン・ショッピングの方が楽だ。これからも詐欺師に気を付けつつ、オンライン・ショッピングを使っていくのだろうと思う。
 

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