とりあえず、退院して帰った。さて、帰ってどうしよう。やはり何もできない。一度横たわると、起きるのも大変、水をとるのも、トイレに行くのも、全てが苦痛。発熱と始まった水便も相変わらずで、尿もすごい濃い色になっている。未だに、病気の原因も分からないし、少し絶望的な気分になる。
ある医療系の仕事に携わっている友人に相談してみた。症状を話すと、お医者さんを紹介してくれるとのこと。国際NGOに勤めるスペイン人のお医者さんだった。翌日、会いに行ったところ、快く受け入れてくれて、いろんな本を本棚から引っ張り出して、可能性のある病気を書き出してくれて、病院も紹介してくれた。30分以上も熱心に対応してくれて、これだけで少し体調がよくなったような気がしたくらいだ。
その日の午後、その紹介を受けた病院に行った。最初に対応をしてくれたお医者さんが私の目が赤いという。私は目に血痕が残っているので、それのことかと思い、鏡を見た上で、これは10年前からと答えた。聴診器で胸を調べたり、お腹を押さえたりと、お医者さんの検査が終わる。次は、検査室に入って、採血、検便、尿の検査、お腹のスキャンなど忙しい。その時に、看護婦さんが、不思議そうにあなたは黄色いと言った。黄色人種のことか、何のことかしら、意識が朦朧としているので、気に掛けなかった。
院長先生が、この症状はLEPTOSPIROSISにすごく近いとのこと。発病前にどこに居たかを聞かれ、北部の町のグルと答えると、それでほぼ間違いないとのこと。どうやら、この先生は私の病気を言い当ててくれたようだ。発病から16日目にやっと病名が分かった。最初に担当してくれたお医者さんから、病名の確定は明日の午後になりますから、また明日来てくださいとのこと。