私の思うアフリカ ~なぜアフリカは発展しないのか~  04 優先順位の違い

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アフリカの多くの国では、宗教が大人気である。特にキリスト教の新興宗派が信者数を増やしており、それは国勢調査の数値にもはっきりと表れている。弁の立つカリスマ性の強い牧師が始めた宗派や、娯楽性の強い宗派が人気のようだ。その中、伝統的宗派も新興宗派もどんどん立派な教会を建てている。

 

立派な教会の建築費は全て信者からのお布施で賄われていて、お金があるところにはあるものだと思うのだが、同時に彼らの考える優先順位は我々のそれと異なるのだなとも思う。というのは、どんな町や村にも教会があり牧師がいて、それは全てお布施で賄われているのだが、自分たちで学校や病院を建てる気持ちはないらしく、それらの予算の多くは先進国からの支援に依存している。

 

あまり信仰に関心のない日本人からしてみると、教会よりももっと実用性の高い学校や病院の方に優先順位を与えるべきではないのかと思ってしまうのだが、実際にはそうなっていない。これはウガンダに限らず、アフリカの多くで見られる現象のようだ。

 

彼らの優先順位は当然彼らが決めるべきで、それに対して、第三者の私が良いとか悪いとか言うつもりはないが、彼らは日本人とは異なる優先順位をもって様々な選択をしていることは間違いなさそうだ。

 

経済の発展の仕方もインフォーマルなものが先行していて、平たくいうと闇業者が横行する形で成長している。ただ、闇というにはあまりにも数が多過ぎて、正規の業者が不利になり、政府も税収が上がらない形で経済が成長している。また、雇用する、雇用されることをあまり好まないようで、100人で一つの会社を作るよりは、一人または少人数で小さい会社を数多く作る傾向がある。

 

個人においては、携帯電話が分かりやすい例で、さほど収入があるとは思えない人がとても高価は携帯電話を持っていて、持っているのだが、電話をかけるのに必要な通話料がないというようなこともある。車や服を含め、外見には惜しみなくお金を使う人も多く、新聞を買って毎日読むとか、中身にお金を使ってはどうかと思うこともある。

 

他にも、もっと貯蓄性や計画性を持てば、個人の生活水準も上がるだろし、社会全体の水準も上がっていくだろうにと思うが、それはあくまでも私の考えるところであって、彼らはそういう考え方はしない。算盤が立たないとか先行きの見えない社会などの要素もありつつ、きっちりとした計画を立てて、一つ一つそれを実行していくよりも、あまり我慢せずにその時々の楽しさを優先させている見え、それは彼らの選択だ。

 

異なる歴史と文化を持つ彼らが、異なる価値観や優先順位を持つことは当然で、発展においても異なる優先順位をつけている。なので、先進国的な基準で彼らの社会を見ると「なぜアフリカは発展しないのか」という問いが出てくるが、彼らは彼らなりの優先順位で発展を進めていて、それが先進国の思うそれと一致していないからではないだろうか。また、一致する必要性も合わせる必要性もないと思っている。

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