ウガンダは降水量がとても安定している国なので、当然雨も定期的に降ります。しかし、ウガンダ人は傘を持ち歩きません。準備をするという文化がないので、仕方がありません。雨が降れば、1時間でも2時間でも雨宿りをします。待つのは平気ですし、お隣さんとのお喋りに花が咲くこともあります。
それでも、雨の中を歩かないといけない場合どうするか。「ビニール帽」を被ります。ビニール帽といっても、水泳に使いような帽子ではなく、スーパーで買い物をした時にもらったゴミ袋の黒いビニールを頭に巻きつけているだけです。女性は髪形が崩れるのを防ぐのが目的なのでしょうが、男性の場合その目的が良く分かりません。坊主頭から雨のしずくが垂れてくるか、ビニール帽から垂れてくるかの違いにしか思えません。
ビニール帽を被って雨の中を小走りに走る光景に、今は慣れてしまいましたが、始めて見た時はかなりの衝撃を受けました。
その日、事務所で仕事をしていたのですが、女性スタッフは始業時間になっても来ません。朝から雨だったので、雨宿りでもしているのだろうと思っていました。そうしていると、その女性スタッフが現れました。頭に黒の「ビニール袋」を被っています。「被り物」をしたままの出勤です。かなり驚きました。
次、何か来るなと思いました。朝から「被り物」までして現れて、「落ち」がない訳がありません。絶対「ギャグ」がある筈です。今日は朝から「ウガンダのギャグ」が聞けるなと思いました。少し見直しました。しかし、彼女はいつも通りで、「おはよう御座います。遅れてすみません。」とのこと。その時、「これは振りだな」と思いました。もっと溜めてから、大きなギャグが来ると楽しみになってきます。
彼女は、その後「ビニール帽」をとり、自分の席に腰掛けて仕事を始めました。どんな「ギャグ」が来るのか楽しみにしながら、しばらく様子を見たのですが、とうとう「落ち」はありませんでした。「落ち」がないのであれば、「被り物」は何の「振り」だったのか?、私は混乱します。
今となっては、作り話のような話ですが、あの時は衝撃的でした。つかの間でしたが、ウガンダにも「笑い」の文化があったんだと思えて、嬉しかったです。