そんな大成功をしている彼と、ちんたらのんびりと商売をしている私、先ず才能という点で私がぼろ負けしているのだが、もうひとつ違うと思うのが、商売に対するが貪欲さだと思う。お金に対するがめつさ、執着心だとか、仕事の頑張り具合が全く違う。零細企業の社長なのに、写真を撮りに行く時間が欲しいとか、嫌な仕事はしたくないとか、そんなことを言っている時点で、私が彼に勝てる訳がないのだ。
私みたいないい加減な経営者は例外なので、私のことはさて置き、且つ棚に上げて、日本人とインド人(インド系全般、以下省略)の違いを考えてみた。
先ず、インド人でも中国人でも自分で稼ごうという心構えの人が多いのに対し、現代の日本人は如何にいい就職先でいい給与をもらおうかという考えの人が多いと思う。サムライ業は別として、殆どの会社は団体競技なので、ある程度の人数の人材が確保できないと、強い会社は作れない。
その点、日本は弱い。海外に出ることは特殊なことで、海外に出ると恐ろしい金額の給与がもらえると信じきっているし、実際日本国内に良い職はいくらでもあるのだから、そもそも環境の悪い海外に出る必要性がないので、海外で日本人という人材を揃えるのは至難の業だ。現代の日本人は、ちょっとしたことで直ぐに痛いとか痒いとか言うし。
それに対し、タンザニアでもウガンダでも、インド人はオーナーから、番頭さん、丁稚さんを兄ちゃん父ちゃんいとこはとこで揃えることができる。企業家精神のある優秀なインド人が5人くらい集まると、それなりの強い会社ができる。トップ一人が日本人というのでは、経営という点でどうあがいても、そんな彼らには敵わない。
それと、彼らの販売と経理の仕方は、普通の日本人にはなかなか出来ない。日本人にも、販売や経理のプロはいると思う。しかし、彼らのえらいのは、普通の人が販売や経理をそこそこやってのけることだと思う。
販売に関する考え方も違って、良い商品良いサービスを真面目に売ろうとする日本人に対して、インド人にはとにかくどんな商品でも販売力でカバーするような傾向があると思う。少なくとも、日本人と比べると商品力より販売力を重視する傾向があると思う。その良し悪しはあるだろうが、販売力・営業力という点では彼らに軍配が上がると思う。
次に経理だが、日本人も算数は得意なのだが、経営のための経理という点ではインド人の方が優れているように思う。優れた経理があるからこそ、強い経営ができる。スーパーでもなんでもいいが、インド人のお店に行くと、一人じっと椅子に座ってそろばんを叩く人がいることが多い。日本人の目からすると、体を動かさずに怠けているように見えることもあるが、経理の大切さを知っている彼らのやり方なのだと思う。
がめつ過ぎる人も多く地元社会から敵視されることも多いので、彼らのやり方にも問題はあると思う。しかし、商売の販売や経営という意味では、彼らは日本人の上を行っていると思う。もし、日本との技術力の差が縮まるようなことになれば、販売力や経営力で一気に追い越されることになるかもしれない。