最近の日本人で、靴下の丈が低い人を時々見かける。靴とズボンの隙間から足が見えて、靴下を履いていないのかと思ったら、靴に隠れるくらいの丈の低い靴下を履いているようだ。そういう靴下はウガンダでは通用しない。
このブログで何度も書いているように、ウガンダは治安がよく、アフリカの中では泥棒も少ない国だ。それでも、スリや引ったくりが一切ない訳ではない。なので、皆現金の持ち運びにはとても慎重になる。慎重に札束を靴下に入れる。盗まれたくない気持ちは人一倍強い。銀行口座は持っていないので、その時の持参金がその人の全財産の場合もある。
ウガンダの地方都市からカンパラへ大きな買い物の支払いをしにきたお客さんが、お店について直ぐには支払いをせずに、先ずはトイレに行かせて欲しいと言う。道中、用を足す機会がなかったからではない。お金を取り出すためだ。トイレから出てきたお客さんはいくつもの札束を手にしていて、生暖かいお金で支払いを済ませる。多くの場合は、靴下の中に隠してきたお金らしい。確かに、長距離バスはいろんな人が乗るし、バス・パークの周辺もスリが多いので、そうする必要があるのだろう。
なので、ウガンダで靴下は収容性が重要である。ズボンの隙間から足が見えてしまうよう靴下では、札束を入れることが出来ないし、靴下を履いていないと思われかねない。
因みに、市場で買い物をした時に、割腹の良い女性が女性用上部下着の中からお釣りのお札やコインを取り出すこともある。買い物をするにも勇気が求められる。