ゾウの頭数

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「我々には、300頭のゾウの群れイメージがあったので、」

1970年代にウガンダに住まれていた日本人の方たちから、伺ったお話だ。先月ウガンダを再訪されたのだが、残念ながら今回あまり動物が見られなかったとのこと。

それにしても、300頭のゾウの群れは現代ではあり得ないと思ったのだが、その大群を見たのは19世紀の探検家とかではなく、私のお父さん・お母さんくらいの世代の方たちだ。

気になって、手持ちの資料を調べてみた。1969年14,500頭、1980年1,420頭、1995年201頭。これが、その資料に書かれているマーチソン滝国立公園でのゾウの生息数で、1995年以降は公園内の取り締まりが厳しくなっているので、現在は増加傾向にあると思われる。しかし、14,500頭に対して201頭は、たったの1.3%にしか過ぎない。たった30年ほどで、十分の一どころか百分の一とは、人間の破壊力の恐ろしさを感じる。

70-80年代の内戦の時代の密猟が最大の原因であるようだが、もし当時の乱獲がなかったとしても、人間の住む領域が増えたことを考えると、その数は確実に減っていただろう。また、公園周辺の農家の人たちは畑を荒らすゾウとは利害関係にあり、ゾウを害獣として考えられているのが事実ではないだろうか。ゾウが食べる植物の量を考えると、1万頭ものゾウが公園内に収まるとは思えない。

なので、頭数が多い方が良いとは言い切れないのだが、この事実にはやはり寂しく思う。

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