マイケル・ジャクソンの魅力

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しぶしぶといった感じで「This is it」を見てきた。マイケル・ジャクソンは特に好きな歌手ではなかったのだが、彼の魅力とは何だったのだろうと考えながら見てみた。

私が踊りをかじっていた90年代前半、マイケルは既に過去の人になっていて、当時踊りをしていた人たちは、マイケルのような歌手的な踊りには魅力を感じなくなっていて、ダンサー的なダンスをする歌手や、有名な歌手のバックダンサーに憧れていた。と言いながらも、80年代後半のマイケルの影響は強く受けている世代だった。

この映画に出てくるマイケルには、精気が見られず、体の切れも全盛期のそれには程遠く、若くて筋肉質のバックダンサーたちに圧倒されていた。本番になれば彼もスイッチをオンにするのだろうが、それでも本当に公演をこなすだけの体力があったのかさえ疑問に思うほどだった。彼の全盛期を知っている人は、あの姿に悲壮感を感じたのではないだろうか。

しかし、この映画を見終わって家に帰ると、次々に彼の曲が頭の中を駆け巡り、マイケルの振り付けを真似したくなる。彼らはマイケルと踊るのが夢だった人たちなのだろうが、映画の中で出てくる、バックダンサーがマイケルの踊りに興奮する気持ちが良く分かるのだ。なぜだろうか。

その答えは、マイケルが格好良いから、それ以外にないと思う。あの8頭身ボデーで、彼にしか出来ない踊りをして、彼にしか歌えない歌を歌う。歌を聴いても、踊りを見ても、一発でマイケルのそれと分かるほどの個性がある。そして、彼が如何に格好良いかを知るには、彼を真似る人たちの出来ばえを見れば一目瞭然だ。

その個性の強さは、間寛平のギャグに似ていると思う。彼のギャグは彼がやると百回聞いて百回とも面白いのに、他の人がやると面白くない。それと同じで、マイケル以外の人がマイケルの踊りを踊っても格好良くないのだ。

という訳で、マイケル・ジャクソンの魅力は、強い個性と強烈な格好良さだということに落ち着いた。そして、私が彼の映画を見に行ったのは、「しぶしぶ」ではなく「ついつい」なのだと思った。

映画を見ていて、マイケルに質問したくなったことがあった。「その革靴踊りにくくないですか。」私は運動靴のほうが踊りやすいと思うけど。

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