ウガンダの常識 不吉な動物 へびきつねふくろう

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部族によっての違いもあると思うが、ウガンダにも不吉とされる動物がいる。私が実際に体験したお話をいくつか紹介。

きつね
もう10年も前になるが、カンパラの郊外できつねが現れた。きつねの鳴き声の”コン”というのが縁起が悪いらしい。そのきつねも黙っておけば良いのに、人の前で”コン”と鳴いてしまい、殺されてしまうはめに。縁起が悪いというのは怖いもので、私も良く知っていた温厚な人達が、皆で血相を変えてきつねを追い詰めて、棒で叩き殺した。彼らの表情は必死なだけでなく、恐怖と焦りも感じられた。生きて帰す訳にはいかない、とのことだった。前にも後にも、あれ以来、カンパラできつねを見たことは一度もない。

ふくろう
ふくろうも不吉な動物のようだ。当時住んでいたアパートの屋根裏の掃除をしていた人が、そこでふくろうを見付け、捕まえておりてきた。目的は殺すことだった。小さくて可愛いふくろうだったので、うちで引き取った。餌をあげても食べなかったので、翌日には放したのだが、ご近所さんに言うと、なぜ不吉な動物を帰したのかと不評を買いそうだったので、黙っておいた。

へび
これは不吉というより、その毒が恐れられている。ウガンダ人というかアフリカ人は全ての蛇は毒蛇という理解の人が多く、蛇を見付けたら必ず叩き殺す。ほんの5-6センチの小さな蛇でも出てきたら、飛び上がって大騒ぎになって、これも血相を変えて叩き殺す。それと、なぜかは知らないが、殺したあとの蛇を他人に見せたがる。叩き潰された蛇の残酷な姿を何度目にしたことか。ウガンダ人同士だと、ご近所さんまで集まってきて、蛇話に花が咲くことが多い。殺した蛇を見せる人が、少し自慢げだったりする。

あと、カンパラの街中に多い大型のコウノトリのアフリカハゴコウ、これはばい菌だらけの鳥で、毒があると思われていて、ハダダトキの”カーカー”という泣き声も縁起が悪いと言われているらしい。

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