「かまどで調理をする女」
日本人が、かまどを使わなくなって、何年くらいが経つのだろうか。
そんなに長くないように思う。
1911年、明治44年、まだ皆の家にかまどがあったのだろう。
1961年、昭和36年、まだかまどのある家が残っていたのではないだろうか。
ウガンダのこの地域では、この先も当分はかまどを使い続けることだろう。
アフリカにいると、日本人も最近までこんなことをしていたんだろうな、と思うことがたびたびある。
だから、それはぜんぜん特別なことではなくて、とても普通なことで、悲しんだり、哀れんだりするようなことではなくて。
でも、日本人はかまどで調理をする時に、箒の柄で鍋を中をかき混ぜたりはしなかったと思う。そこら辺の差かな。