ウガンダ誤情報

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アフリカに関する間違った情報が多いのは、今に始まったことではないのでしょうが、ネット情報でも間違いを見かけることが多いです。別に言わなくても良いようにも思いますが、以前から気になっていたものをいくつか紹介します。

1. ルガンダ語
「ル」が言語を指す接頭語、「ガンダ」が民族名、で「ガンダの言葉」。要するに、「ガンダ語」です。なので、「ルガンダ語」は「ガンダ語語」といっていることになるので、誤訳といっていいでしょう。
2. ルウェンゾリの意味
コンジョ語の「エシャ・ンズルル」が、トーロ族の通訳によりトーロ語で「ルウェ・ンズルル」がさらに「ルウェンゾリ」となって、探検家(?)に伝えられたようです。「イシャ」や「ルウェ」は場所やものを指す接頭語、「ンズルル」は明るいもの、ここでは雪、なので「輝くところ」、「雪の場所」という意味です。「雨の山」という意味が多く紹介されていますが、これは間違いです。*ルウェンゾリは、ウガンダで一番高い山の名前です。
3. ベビーマッサージ
「ウガンダ ベビーマッサージ」と検索すると、たくさんサイトが出てきますが、現代ウガンダに赤ちゃんをマッサージする文化はありません。当地に15年ほど住んでおりますが、一度も聞いたことはありません。ウガンダ人に聞いても、皆知らないと言います。

地名も含め、通訳による誤訳はものすごく多いです。このような誤訳を黙認しているウガンダ人の心境が良く分かりませんが。以前、ウガンダの国名についても書きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/photouganda/45660527.html

取材の仕事でも、日本で入手されたウガンダ情報の裏付けをすることがあるのですが、現地で調べたら、そんな事実はなかった、ということが時々あります。意図的なガセネタやデッチアゲもあるのでしょうが、意図せず適当に好い加減に発せられた「言葉」が広まっている場合も多いようです。

蛇足:取材コーディネート、事前調査は和田篤志まで。
http://wada.co.ug/

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