ウガンダで一番有名なミネラル・ウォーターのルウェンゾリのボトルが新しくなりました。上記の写真の通りです。
同社の広告を見ると、1993年からとありますが、確かに私がウガンダに来た1994年にはルウェンゾリ・ミネラル・ウォーターはウガンダで販売されていました。
未だ私が日本にいた1993年、日本でちょっとしたミネラル・ウォーター・ブームがあって、自分の好きな欧米の歌手とかと同じブランドのミネラル・ウォーターを飲むのですが、ちゃんとペット・ボトルが見られることを意識して、カバンの外側とかに入れるなど、飲み物としてよりもファッションとしての一面の方が強かったように憶えています。要するに、未だ日本でもミネラル・ウォーターはあまり普及していませんでした。
1994年のウガンダに戻りますが、当時既にミネラル・ウォーターはファッションとしてではなくて、実用的な飲み物としての存在でした。当時のルウェンゾリ・ミネラル・ウォーターの値段は、500mlで1,000シリング(1ドル)でした。現在は、同じ500mlが500シリング(18セント)です。なので、当時ミネラル・ウォーターは結構な高級品で、一部の外国人が飲むだけでした。わざわざ人前で自慢げに飲んでみせる人がいたくらいです。
一度、ルウェンゾリが販売禁止に追い込まれそうになったことがありました。当時の有力政治家がミネラル・ウォーターのエビアンを輸入したところ、高くて売れないので、ルウェンゾリを販売禁止にしようとした、なんていうアフリカらしい商戦だったようです。私もエビアンを一度買いに行ったものの、あまりにも高くて買わずに帰ってきた記憶があります。エビアンが未だ格好良い時代だったので、ちょっと無理してでも買おうかなと思っていたのですが。中身は後でルウェンゾリの水に移し変えるとかして。
それが、今では普通のウガンダ人が普通に自費でミネラル・ウォーターを飲むようになりました。ファッションではないので、ブランドもお構いなしですし、ボトルだけただもらって、沸かし水を入れている訳ではありません。冷たい水でないと嫌だという人までいます。ミネラル・ウォーターを作る会社も10社くらいに増えて、地方都市でさえスーパーでもレストランでもミネラル・ウォーターが置いていないところなんてありません。
因みに、80年代の東アフリカには未だミネラル・ウォーターが存在せず、サファリなど遠出をする時は、コーラなどの炭酸飲料をクーラーボックスに入れて持ち歩いたらしいです。
スーパーに行ったら、ミネラル・ウォーターが売っているのが当たり前の時代になりましたが、ちょっと前まではそうじゃなかったんですね。便利な時代になりました。