空港に着いて、飛行機から降りて、停機所から空港ビルまでアスファルトの上を歩いて行く。
アフリカは、ボーディング・ブリッジの使える空港が少ないためだが、雨が降ると面倒なものの、到着して直ぐにその場所の気温や湿度を体感できて、飛行機の中で座りっぱなしだった後で、気持ちよく外を歩くことが私は嫌いではない。ただ、最近はテロの関係か、停機所と空港ビルの間はバスで連れて行かれることが多くなり、アスファルトの上を歩かせてくれない空港が増えてきた。
ジュバの空港はそれに習っていないのか、厳しい日差しの中今日も空港ビルから機体まで歩いて行った。その手のバスを持っていないのかもしれないが、そもそもこの空港は停機所がかなり狭く、所狭しと飛行機が並んでいて、バスを走らせるような通路スペースも確保されていない。
出発時刻が40分遅れのルワンダ航空の飛行機に乗り込む。機内持ち込み可能な筈の大きさのカバンなのに、前の二人はカバンの機内持ち込みが認められず、預け荷物にさせられていた。パソコンなど入っているので、私までそうなると嫌だなと思ったが、なぜか私は何の質問もなく機内に通してくれた。機内では、ジャズ風の”フィーバー”が流れていた。マドンナが歌った曲の原曲なのだろうか。
乗客の1割くらいが南スーダン人だろうか。彼らはとにかく背が高いのですぐに分かる。背が高過ぎて、機内の天井に頭がぶつかるすれすれで歩いている。あとで入って来た女性も背が高く、天井すれすれだ。通路を挟んで、隣の男性は足が長過ぎて、肘置きの下から足がはみ出している。
離陸して、シートベルト解除の合図が終わると、直ぐに食事が配られた。ルワンダ航空の飛行機なのに、食事などが入れられているカートには、エチオピア航空の名前が書かれている。まさか盗んできた訳でもないのだろうが、どうやったらこうなるのだろう。
ルワンダ製のリンゴジュースを飲んだ後、どうしても聞きたくなったので、電池の残の少ない携帯電話の電源を入れて、ジェシーJとアリアナ・グランデとニッキー・ミナージュの”バン・バン”を聞いて、その後でマライア・キャリーの”ウィー・ビロング・トゥゲザー”を聞いた。電源切れで、到着後に電話が使えなくなると困るので、2曲だけ聞いて電源を落とす。
エンテベ空港に到着し、空港ビルまでを歩く。アスファルトが濡れている。今日は雨だったのだろうか。また、エボラ対策の消毒液を手にかけられて、体温を測られて、入国するのかなと思いながら、空港ビルに入った。