ウガンダの新聞 選挙結果の報道

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大統領選挙の結果が発表され、関係国が選挙に関しての発言をしていて、またそれが報道されているのですが、アフリカは軽く見られているなと思うことがいくつかあったので少し書いてみます。

モニター紙 2016年2月22日
米国が選挙を酷評、ベシジェの解放を告ぐ
http://www.monitor.co.ug/Elections/US-slams-polls–tells-govt-to-free-Besigye/-/2787154/3087230/-/5vmtim/-/index.html
2月18日選挙が行われ、20日に結果発表があって、22日に米国政府の発表した内容を記事にしたもの。選挙のやり方に対しての非難、軟禁中の候補者の即時解放を求める内容。

ニュービジョン紙 2016年2月22日
ケニア、ウフルがムセベニを祝福する
http://www.newvision.co.ug/new_vision/news/1417710/kenya-uhuru-congratulates-museveni
ケニアの大統領が、ムセベニの当選に祝辞を送ったとの内容。

ニュービジョン紙 2016年2月25日
カイフラ(当局代表)、ベシジェは軟禁状態にない
http://www.newvision.co.ug/new_vision/news/1417968/igp-explains-continued-monitoring-besigye
上記のような発言を受けての発表なのか分かりませんが、警察当局が経緯の説明、正当性を説明しています。

ニュービジョン紙 2016年2月26日
EUが選挙管理委員会へ、選挙結果の詳細を公表せよ
http://www.newvision.co.ug/new_vision/news/1418097/eu-ec-release-detailed-election-results
EUの選挙監視団が、ウガンダの選挙管理委員会に対し全ての投票所の結果をオンラインで好評するよう伝えたとの内容。

アメリカやEU加盟国は、自国の選挙に関してこのような踏み込んだ発言をすることをウガンダには許さないだろうことを考えると、相手を軽視した不平等な発言と言えます。また、アフリカでは選挙直後に選挙結果絡みで多くの人がなくなるような暴動が起きているにもかかわらず、結果発表の直後にこのような発言をするのは、暴動の引き金になりかねません。発言するにしても、少し時間をおいてからにするなどの考慮があっても良いように思いました。

それに対し、ケニアの大統領は祝辞を送っており、取り敢えずは勝者を祝うという当たり前のことが当たり前にできています。ウガンダ当局の発表は、多くの報道が誤って野党党首を逮捕と認識していることを訂正するものです。

日本のメディアでも、いくつかウガンダの選挙に関する報道を行っていましたが、欧米の報道の引用ばかりで、自社では取材もしていない中、上記のような上から目線の記事をそのまま日本語に訳した記事でした。報道の在り方として、少し疑問に思いました。

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