さて、今日も国勢調査の結果の続きです。
1. 婚姻率
18歳以上の婚姻率ですが、未婚が22%で、婚姻中が65%、そのうち重婚は7.7%です。最近は少なくなってきたと言われていますが、これくらいいるのですね。因みに、重婚の男女比率は、男性7.1%女性8.3%で、その逆は先ずないことを考えると、男女比率が1対2でないと、おかしいと思うのですが、重婚だと言いたい男性、重婚だと言いたくない女性の思惑があったりするのでしょうか。残りの13%は、死別、別居、離婚のようです。婚姻届けをちゃんと確認しての調査ではないでしょうから、自称としての意味合いが強いものと思われます。
2. 乳児死亡率
千人中1歳未満で亡くなる乳児の数ですが、1991年112人、2002年87人、2014年53人と確実に減ってきています。また、5歳までになくなるものに関しては、1991年203人、2002年156人、2014年80人です。2014年の数値では、1歳未満男子56人女子48人、5歳未満男子82人女子69人、いずれも女子の圧勝でした。
3. 平均寿命
出生の時点での平均余命ですが、年、平均、男性、女性の順です。
2014年 63.3歳/62.2歳/64.2歳
2002年 50.4歳/48.8歳/52歳
1991年 48.1歳/45.7歳/50.5歳
平均寿命は、乳児死亡率が大きく影響すると言われていますが、見事にそれが反映されているのでしょう。1991年は、やせ細って死んでいく病気がスリム病ではなくて、HIVエイズとの認識が始まった頃で、エイズで亡くなる人もとても多かった時代です。感染者が減り、進行を止める薬が開発されたのも背景にあるのでしょう。
4. 宗教
宗教名、2002年、2014年の順
カソリック/41.6%/39.3%
英国国教会/36.7%/32%
イスラム教/13.7%/12.4%
福音派など/4.7%/11.1%
伝統宗教/1%/0.1%
カソリック、アングリカン、イスラム教の三大派閥が揃って信者の数が減り、福音派など新興系に流れているという傾向が強いようです。こうやって数字で見てみると、カソリックの法王という超大物がわざわざウガンダのような小国までやってきたのが理解できます。法王訪問がなかったら、もっと信者が離れていたのでしょう。
5. 民族
現地在住以外の方には、ピンとこない内容かもしれませんが、羅列してみます。
ガンダ族16.5%、アンコレ族9.6%。ソガ族8.8%、キガ族7.1%、テソ族7%、ランギ族6.3%、ギス族4.9%、アチョリ族4.4%
参考までに、ガンダ族はカンパラを首都としていた王国の民族、アンコレは現大統領の属し、ソガはナイルの源流ジンジャ周辺、キガはコンゴとルワンダの国境に近く、テソ・ランギ・ギスはウガンダ東部、アチョリは北部の民族です。