アフリカでの商売 体現化する

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アフリカでの商売、初回は「体現化する」。

世界中どこにいても商売は商売なので、顧客へ製品なりサービスを提供しなければならない。これに尽きると思う。

当たり前過ぎるような内容だが、これが意外とアフリカでは難しい。できそうでできない。

アフリカに住んだことある人、アフリカ旅行をしたことのある人の皆が知っている通り、アフリカは得てして製造業もサービス業も質が低い。こんなところで、日本的なサービスを提供できれば、間違いなく一番になれるのに、実際のところそんな人はいない。

なぜか。アフリカでは相当な逆境を跳ね除けないと、普通のサービスが提供できないからだ。自分の努力の量が100だとすると、逆境に持って行かれるのが3-40くらいで、実際にお客さんに提供できるサービスの量が6-70くらいだろうか。比率は分野や状況によって大きく変わるが、100の経費に対して、6-70しか回収できない場合、商売の継続は困難になる。

では、逆境とは。先ずは政府だろうか。あれだけアフリカの国は投資を呼びかけているにも関わらず、実際には助けてくれることなぞ殆どなく、多面においてとにかくたかろうとする。これは外国人だからやられるのではなくて、ウガンダ人の場合でも同様のようである。

民間は民間でこちらも足を引っ張ってくれる。とにかく信頼できる取り引き先、安心して仕事を任せられる取り引き先が少ない。納期は守らないし、値段は勝手に変えるし、逆切れを始めたり、詐欺まがいというか詐欺だったりするし、これでもかというくらいこちらの計画を台無しにしてくれる。

で、最後は人材難。とにかく使える人材が少ないというかいない。だから、会社という団体競技を皆で戦うことができない。

日本のサンデーメカニックの腕前は、ウガンダのプロ以上なのは間違いなく、また一般的な主婦の料理の腕もウガンダのプロの調理師よりずっと上だと思う。でも、実際にアフリカでそんなサービスを提供している日本人は殆どいない。

理由はなぜか。体現化できないからだ。ただ競争のレベルは低いので、もし日本の当たり前を少しでも体現化できたら、群を抜くことができる。

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