今、現場同行の仕事をしておらず、カンパラで事務所仕事をしていて、少し時間に余裕もあることもあり、最近騒がれている吉本興業関連の記者会見の動画をネットで見ていた。
私は21歳から5年間雇われ社長を務め、とても小さい会社ながら26歳から今に至るまで20年ほどオーナー社長をやっているためか、どうしてもこういう時に雇用者の立場から物事を捉えてしまう。
今日の、吉本の社長の記者会見を見ていて、内容面で疑問に思うところも多々あったものの、社長というのは大変だなと思った。個性の強く弁も立つ人たちを束ねていくのは、おそらく想像以上に大変なことで、きれいごとだけでは済まないところも少なからずある筈で、先ず彼らの不祥事で大変な思いをして、今度はそれの対応に関して世間から大変な思いをさせられ、オーナー社長でないが故に言いたいことも言えず、お気の毒にと思った。
でも、きっとこの会社は自由な風紀がある会社なのだろう。会社の方針で個人の意見を公表できないというのは、世間一般に多々あることなのに、会社の反対を押し切って個人的な記者会見を開いたり、所属タレントが経営側にかけあって、結果経営者がまた記者会見を開いたり、それぞれの役割に明確な一線が引かれておらず、大揉めに揉めつつも経営者以外も含めた全員経営というか、日本的なゆるさの上に成り立っている印象を受けた。こちらの方がいろいろな言い合いをしながらも、最終的には皆が納得できるのだろうか、あんなに大きな会社なのに、プロの経営者に任せず、気心の知れた人たちで経営しているのは、海外にいる私から見ると日本的なやり方なのかなと興味深かった。
気になったのは、記者会見の話題の中心が不祥事の犯罪性、社会的なところになく、雇用者と被雇用者(正しくは契約者と被契約者?)の社内のお話しや二者間の個人的な話に集中したいたことだった。本来なら、社内なり二者間の問題は、社内なり二者で解決すべきで、そこでのやりとりを積極的に他者に見せてしまうというのは、あまり品の良いことではなく、皆の関心がそこに集まるのは少し野次馬的な感じで、見ていて少し品が悪く感じた。あと、弟子入りして師匠のもとで育った人たちは今回あまり発言していなくて、いわゆる師匠のいない環境で育った人たちは多くの発言をしていて、世代差を含め、彼らの間の文化の違いというか、日本の社会でも文化が変化しつつあるのを感じた。
私は毎年一回日本に帰るようにしているが、仕事の関係で、日本に滞在できるのは1週間程度。その1週間に、球場でプロ野球の試合を見ること、なんば花月で新喜劇を見ることが私の1年の一大行事になっていて、今年は、仕事の関係でプロ野球のシーズン中に帰国することはできそうにないが、新喜劇だけは今年もちゃんと劇場で見たいなと今から楽しみにしている。