5月27日、私の経営する会社が少しにぎやかになった。自家用車の使用が認められてから2日目のことだった。
交通規制の影響で、今まで会社に来れなかった社員、既に解雇されていながら給与をとりに来ることができていなかった元社員、既に解雇され給与ももらっているが臨時の仕事で手伝いに来てくれた元社員などが出社したことが会社がにぎやかになった理由だ。2ヶ月前まで皆一緒に働いていたのを思い出す。状況が回復すれば、解雇した社員を再度雇用することになっているが、それも私と彼らの間に存在するのは口約束だけだ。
社長が一番やらないといけない仕事は、社員の給与を払うこと、雇用を守ることだと思っているので、社員を解雇するのは辛かったが、社員の皆があっさりと解雇を受け入れてくれたことは、経営者としては金銭的にも精神的にも本当に助かった。
ただ、その口約束を守ることに、未だに何の手も打てていないのが現状だ。ウガンダだけでなく、世界中の先行きが不透明で、できることがないというか、極めて限られているからだ。これは私だけの問題ではなく、世界中の人が瀕している問題だろう。
世界中の医療機関も山場を越え、またある程度のデータが出てきただろうから、もうそろそろ、ウイルスが活発になる環境だとか、感染の方法、重症化しやすい人の傾向など因果関係の分かる科学的な情報が出てきても頃なのではないかと思う。