ウガンダでは、大統領選挙の前日から6日間インターネットが政府によって遮断されていました。
先ず1月12日(火)からSNSが使えなくなり、次に13日(水)の20時過ぎくらいからインターネットが完全に使えなくなり、18日(月)の11時過ぎからネットが回復したものの、SNSやFacebookなどは未だに遮断されています。私の知っている限りでは、ウガンダでインターネットが完全に遮断されたのは今回が初めてのことでした。
アフリカは選挙の前後に、多くの死者が出るような暴動が起きることが度々である中、今回のウガンダの選挙は本当に平和な選挙でした。11月に50名ほどの死者がでる暴動があったものの、コロナ関連の規制で選挙活動も盛り上がらず、投票率も低く、結果発表後の混乱もありませんでした。おそらく1996年以降で一番盛り上がらなかった選挙で、且つもっとも安全に行われた選挙でした。
その背景には政府の徹底した対策があった訳で、インターネットが使えないのは不便ながら、治安の確保が目的であれば、十分納得できるものでした。前回は、家の前の投票所で騒ぎが起きて、催涙弾が発砲され、群集が道路でタイヤを焼くなど大変でしたが、今回はそのような光景を見ることはありませんでした。
さて、インターネットを遮断されて思ったことを書きます。
*意外と平気
インターネットも携帯電話もなかった時代に、会社を離れると自宅に電話がかかってこない限り、完全に解放されたプライベートな状態になれたのに近いというか、インターネットが使えないことが仕事をしない完璧な理由になりました。運動部でいうと雨で練習休みというような喜びがあり、平常でも週に1日ネットがつながらない日があれば良いのにと思いました。
*テレビ
普段あまりテレビを見ないので、有料テレビの代金を長らく払っていなかったのですが、代金の支払いにネット回線を使うため、代金を払い再度視聴するようにすることができませんでした。結果、国営テレビしか見ることができず、治安の状況や選挙の動向を1社の情報のみに依存することになってしまいました。有料チャンネルが見れたら、他の民放の選挙報道も見れたのに、、と後悔しました。今回は治安が悪化せずに、スーパーに新聞を買いに行くことができましたが、家から出れないような状況になっていたら、やはりテレビはいろいろ見れた方が良かったと思います。
*支払いができない
プリペイド式の携帯電話の通話料、プリペイド式の電気代、有料テレビ代など、普段ネット回線を使って支払いをしていたものの支払いができなくなりました。その上、投票日(木)と開票日(金)が祝日で、そのまま週末に入ってしまい、事務所に行って現金で支払うということもできませんでした。当然、オンラインバンキングも使えません。私はこの点が一番不便でした。
*ATMとカード払い
ATMでの現金引き落とし、スーパーなどでのカード払いはできました。でも、万が一のために、もっと現金を多めに準備しておいた方が良かったかなと思いました。
因みに、現在SNSやYouTubeの遮断が続いていますが、普通の無料VPNを使えば、ちゃんとそれらに接続することができます。