コロナとアフリカ 個人的な意見として

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私はアフリカのウガンダという国に住んでいるが、コロナの影響が少ないアフリカの中でもウガンダはかなり感染者、死者数が少ない。以前にエボラやコレラの流行を流行を体験していて、現在もHIVエイズやマラリアなどの感染症で毎年多くの人が亡くなっている背景もあるためか、国全体で手洗い所を作ったり、手のアルコール消毒をしたり、公共の場でマスクをしたりなどのコロナ対策を行いつつも、実際にはコロナを脅威に感じている人はあまり多くないのが現状だ。

エボラやコレラが流行した時は、保健省も直ぐに対策の行動をとり、町中に緊張が走り、町中の皆も政府の対策にはとても協力的で、皆がそれに従っていた。ウガンダを始めアフリカの人たちは感染症の怖さを良く知っていて、コロナの流行し始めの頃も、政府は直ぐに行動したし、町全体に強い緊張が見られた。現在、多くの人が脅威をあまり感じていないというのは、この1年ほどでの流行の様子を自分なりに解釈してのことだと思う。(学がなく無知でそう思っているのではない、念のために。)因みに、下記は私が以前にアフリカでのコロナ流行について書いたものだ。
ということで、被害の大きい国の人からは不謹慎と思われるかも知れないが、コロナへの緊張がない環境にいるためか、コロナに対する意識の温度差を感じることがある。因みに、私自身はコロナに油断している訳ではなく、対策は十分にとっている。下記は普段からどれくらい感染症対策をしているか、コロナが流行する前に書いたものだ。
で、どれくらい地域差があるものか、ネットで調べて、まとめを作ってみた。情報源の情報が全て正しいのであれば、だが、欧州、北米、南米が感染者数、死者数共に多く、三つの地域の合計の人口比率は世界の23%くらいであるのに対し、陽性者数では74%、死者数では79%を占めている。アジア、アフリカ、オセアニアは、全人口の77%を占めるに対し、陽性者数は26%、死者数は21%と少ない。中国のデータが反映されていないだろう点を考慮すると、実際にはもっと多いのかもしれないが。あと、アジア、アフリカともに、中東地域は感染者、死者数が多く、中東に属さない地域は少ない傾向があるようだ。不謹慎かもしれないが、現在私は恵まれた環境にいることが分かった。
今までの感染症はアフリカ発で、流行地もアフリカであることが多く、本国で感染症の少ない先進国の方たちはそれが心配でアフリカに行くのを躊躇することもあったが、今回はその関係が逆転していて、少し不思議な感じもする。先進国発で始まったが故に、感染対策も早くから行われ、ワクチンの開発も急速に進められ、そういう背景もあるからこそ安心していられるというのも事実だろう。
ただ、給付金も休業手当も何にもないアフリカで、コロナの経済的、社会的な影響はとても大きい。ウガンダでは、昨年3月下旬に休校になった小中高が、一部の学年を除き未だに再開になっていないくらいだ。アフリカの経済が回復するのは、先進国のそれが回復するのを待つしかないだろう。先進国での経済的な影響も相当大きいのは間違いなく、今までアフリカが先進国から受けていた支援もそれに比例するだろうことが考えられるが、その中アフリカがどのように変わっていくのか、興味深く見守りたいと思っている。
人口 割合 累計陽性者数 割合 累計死者数 割合 比較
全世界 7,428 100,126,758 2,145,356
欧州 738 9.94% 29,212,372 29.18% 669,275 31.20% 3.14
北米 579 7.79% 29,469,821 29.43% 621,653 28.98% 3.72
南米 422 5.68% 15,297,724 15.28% 402,272 18.75% 3.30
アジア 4,436 59.72% 22,635,470 22.61% 365,534 17.04% 0.29
アフリカ 1,213 16.33% 3,460,770 3.46% 85,534 3.99% 0.24
オセアニア 40 0.54% 49,880 0.05%</td > 1,073 0.05% 0.09
欧州、北米、南米の合計 23.41% 73.89% 78.92%
アジア、アフリカ、オセアニアの合計 76.59% 26.11% 21.08%

情報源:

 

 

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