今日は、ウガンダの新聞。今、話題になっているウガンダ・オリンピック選手団の1名の失踪の件を取り上げます。
デイリーモニター紙 2021年7月14日
重量挙げのセキトレコ、オリンピックの出場権を逃す
こちらは彼の失踪前に記事に書かれた記事で、彼がオリンピックの出場権を獲得できなかったことを取り上げています。5月下旬にケニアで開かれたアフリカ重量挙げ選手権でセキトレコは67キロ級で銅メダルを獲得した、国際重量挙げ協会から急な連絡があり、67キロ級の補欠になった、来日の時点で彼は補欠要員だった、二人分の割り当てがあり、一人目はマダガスカルの選手が獲得した、二人目は主催国である日本の選手が獲得した、ということのようです。また、この時点では、7月20日の帰国が予定されており、今回のトレーニングが2022年のバーミンガムでの大会に役立つだろう、とあります。
補欠の選手であれば、なぜあんなに早くから日本に行く必要があったのかという疑問も湧きます。選手が精神的に落胆していたことは間違いのでしょうが、失踪を正当化する理由にはなりません。オリンピックで日本中がかなり過敏になっている中、大事になるのは目に見えていたのに、なぜこんな安易な行動をとってしまったのか理解に苦しみます。
デイリーモニター紙 2021年7月16日
新型コロナの影響を受ける東京オリンピックが1週間と迫る中、ウガンダ人の重量挙げ選手が失踪
こちらは失踪後の記事。AFPの配信のようです。他の国からの選手からの「刑務所のようだ。」と声も取り上げています。受け入れ国の日本は感染拡大の危険性にさらされ、競技を行う選手からもこのような声が上がり、誰からも喜ばれないオリンピックになっているのが現状のようです。全員14日間隔離して、選手も隔離後は自由に行動ができて、観客も会場に入れたら、こんなことにはなっていなかったのに、、と考えてしまいます。
デイリーモニター紙 2021年6月28日
毎年、1万2千人のウガンダ人が職を求め中東へ
上記はウガンダ人の海外出稼ぎに関しての記事で、下記は私がこのブログで以前に書いたものです。ウガンダを含め内需に乏しいアフリカの国では今でも海外に出稼ぎに行く人は多くいて、過去にはウガンダ人の日本での不法滞在や犯罪が問題になった時期もありました。折角そういう悪評を聞かなくなってきていた中、今回世界中の新聞に取り上げられてしまいまい残念でなりません。
毎年少なくとも1万2千人のウガンダ人が職を求め、中東に行っているとの記事です。一番下の表はこの10年間の海外出稼ぎのデータで、以前は年間1万人から5千人だったのに対し、2018年からは毎年2万人を超えています。2018年から急増している渡航先はサウジアラビアで、虐待などを問題にアジア各国からの出稼ぎが来なくなり、その空席にウガンダ人が入ったのでしょうか。また、ケニア経由で中東に行った人数は含まれていないとあるので、実際にはもっと多くの人が出稼ぎに行っていることになります。