停電

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夜、ラジオを聴きながらパソコンを叩いていたら、外の音が気になったので、ラジオを止めて外の音を聞いてみた。外で、強い風が吹いていて、5分か10分ほどだったが、とても強い風が吹いた。当地に長らく住んでいるが、あまり経験したことがないほどの風の強さだった。

少しして、停電になった。いつものことである。大雨の時が多いが、天気の影響で停電になることは度々だ。明日の朝まで電気は帰ってこないだろうと思いつつ寝た。

翌朝、電気は帰って来なかった、お昼になっても帰ってこず、夕方になっても帰ってこず、外が暗くなっても電気は帰って来なかった。暗くなると、外灯がつく。外灯はソーラーパネルに繋がっているので、停電でも電気がつく。治安対策としてはいいことだと思う。

室内に入ると電気がないので暗い。昨夜、突風が吹いて停電が始まって24時間近くが経つ。カーテンを開けた。外灯の灯りを取り入れるためだ。夜、室内を明るくするために、カーテンを開けるというのは、不思議な感じがするが、外灯がぼんやりと室内を照らし少しだけ明るくなる。外は月夜で明るく遠くまで良く見える。暗いのは私の部屋の方だ。

扇風機は回せない。窓を開ける。お風呂の給湯器はお湯を沸かせない。運動をして体を温めて水シャワーを浴びる。電子レンジは使えない。圧力鍋でご飯を温める。携帯電話やノートパソコンはそもそもバッテリーの容量が大きいのを使っているので、まだ大丈夫。灯りが必要な時はバッテリー内蔵のライトを使うが、いつバッテリーがなくなるか分からないので、時々だけ使う。

蛍の光で勉強をしたという話しは、いくらなんでも嘘だろう、絶対に無理だ、マライア・キャリーが昔アンプラグドという企画で電気なしで歌っていたとか、訳の分からないことを思った。日中は発電機を回したが、うるさいし、発電量が小さいので限定的にしか電気を使えなかった。

なんとこんな感じで3晩連続電気がなかった。いくらアフリカとはいえ、首都でここまで停電が長引くことは稀だ。事務所の女の子が電力会社と粘り強く交渉してくれて、火曜の夜に始まった停電は金曜の午後終わった。電気が帰ってきたとたんに、切り忘れていた扇風機が急に音を立てて回り始めた。別に扇風機を必要としていなかったが、めでたいので切らずに回し続けた。

急に来られると困るが、準備をする余裕があって、その上で電気なし生活を年に1度か2度やってみるのは良いことかもしれないと思った。

 

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