運転手君に聞いてみたところ、スネイルは私もよく食べるがとてもおいしい、スネイルがおいしくないだなんてあり得ない、本当においしくないスネイルがあるのか、そのレストランで私も食べておけば良かった、ちゃんとしたスネイルを出してくれるお店に案内する、スネイルをガーナの言葉で「ンワ」と呼ぶ、などなど教えてくれた。
数日後、移動中に運転手君が「ンワ」を見付けたとのことで、車を止めてくれた。確かに、「ンワ」はその道の路肩で売られていた。
その文字通りのカタツムリ、しかも特大のカタツムリをみて、私はこんなものを食べてしまったのかと、少し動転した。「ンワ」は、私が子供の時に遊んだカタツムリとはかけ離れたもので、グロテスクだった。そして、運転手君にちゃんとした「ンワ」を出してくれるお店には連れて行ってくれないようお願いした。
ちゃんとしたおいしい「ンワ」はきっと存在するのだろうが、あまりそれに挑戦しようとは今でも思っていない。
終わり