アフリカ回想録2022 外国人との接し方 エチオピア編

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前回、ウガンダ人の外国人との接し方について書いたが、今回はエチオピア編。

エチオピアは、アフリカでは数少ない植民地化、保護領化されなかった国の一つだ。エチオピアにはなんども出張をしているが、やはり他のアフリカの国とは違うなと思う。エチオピアで体験した出来事を書いてみる。

アフリカの観光地を訪れる旅行者の殆どは欧米人で、サービスの売り手は以前の被支配者で買い手は以前の支配者という構図になっていて、旅行者が多少わがままな行動や違反する行動をとっても大目に見られ、許されることが多い。商業的な都合を優先させているとも言えるし、過去の関係性故とも言える。

その日、エチオピア北部のとある宗教施設内にある博物館を見学していた。その博物館は撮影禁止で、静かで厳かな雰囲気だった。隠れながら撮影をする外国人がいることに気付いた。何枚か撮影したところで、博物館の職員が飛んできて、その外国人を問い詰めた。外国人は最初撮影していないと言ったが、職員があまりにもすごい剣幕で怒るので、次に撮影した理由を並べ自分の正当性を主張した、これが職員を更に怒らせて、職員はこの欧米系とみられる外国人の首根っこを掴んで別室へ連れて行った。

と、それだけのことなのだが、他の東アフリカの国ではほぼ見られない光景で、アフリカでも植民地化された歴史のない国の人はここまでできるのかと呆気にとられながら、その始終を眺めていた。

その光景を見て私の思ったことは、他のアフリカの国も保護領なり植民地の歴史がなかったら、こうやって対等に外国人と接することができていたんだろうなということだった。よくエチオピアは誇りが高い国といわれることが多いが、私はその認識は少し違うと思っていて、エチオピアの常識がアフリカの普通なのであって、他の国々は植民地化の歴史を経て、一過的にその姿を変えてしまった、人類発祥の地であるアフリカの長い歴史の中では少し異常な状態にあるのだと私は思っている。

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