
私が車屋をやっていた頃に一度か二度会ったことがある人が、今回ウガンダでIT系の会社を立ち上げるとのことで、会社のウェブサイト作成を依頼した。
実は、昨年クラウドワークス経由でとある日本人の方にウェブサイト作成を依頼していた。きれいなデザインを作ってくれるものの、とにかく作業が遅く、また連絡が途切れることが多い人で、半年以上待たされてしまい、痺れを切らして業務契約を解約したばかりだったので、正しく助けに船という思いだった。
先方から無償で作成してくれるとのことだったのだが、タダより高いものはないことはよく知っているので、代金は請求してもらうことにした。業務を発注して、当初のやりとりはあったが、その後は内容のない連絡があるだけで1ヶ月が過ぎた。こちらの希望と異なる仕事をやってくれていたため、なぜかを問うと、担当者の個人的な勘違いであったとのこと。
その後、1週間ほど経ち、ようやく動き出したようで、何度もデザインの調整を依頼しつつ、共に作業を進めていた。当初の納期はとっくに過ぎていているし、再出発後の進捗にしても、どう見ても当初のペースでは進んでいない。ただ、今から発注先を変更すると、頭からやり直しになるので、気長にお付き合いしようと思っていた。
その矢先である。会社の代表の方の方針で、業務対応をあと1週間で終了させる、代金は請求しないとの連絡があった。これだけ迷惑をかけておきながら、相談、謝罪、なんら説明もないままの連絡だった。今までの彼らの作業の速度からして、あと1週間では絶対に終わらないのは目に見えている。また、この1週間は私自身も業務が立て込んでいて、ウェブサイト作成に時間を割くことができない。
何度か抗議のメールを送ったが、先方はあと1週間で対応終了の一点張りだ。株主の変更に伴う決断で、そのような指示を受けているのだと、まるで他人事のような対応だった。いくら無償とはいえ、未完成で使い道のないものをもらっても仕方がないので、納品はしないように、今まで私の会社のサーバーで作業したものも全て削除してくれるようお願いしたら、直ぐに消してくれた。
11月初旬から1月下旬まで2ヶ月間、私が費やした時間と労力は完全に無駄になった。虚しさのあまり呆然としてしまう。今まで現地の会社と上手く行かないことはあったが、まさか日本の会社からこんなことをされるとは思っていなかったので、落胆の度合いもいつもよりも大きい。彼らが作ったひな形から複製作業をするために、年末年始の2週間を完全に空けていたことがとにかく悔やまれる。
現在のウェブサイトが古めかしいので、デザインを一新しようと思ったのが2023年の中頃なので、もう1年半以上経つ。今まで費やした時間と労力を自分自身での開発に費やしていたら、それなりのものができていたのではということも考えてしまう。日本人だから大丈夫だろうと、しっかりと相手の会社の実体や実績を全く知ろうとしなかったことが過ちだった。
はあ、これからどうしよう。これからも受難の時代は続くのだろうか。取り敢えず、通常業務もそれなりに忙しいので、ウェブサイト作成の着手は後回しになりそうだ。